問診
いつから、どのような症状があるのかを確認させていただきます。
また、基礎疾患や手術歴の有無、内服薬の確認も行わせていただきます。
排尿日誌
排尿日誌とは、ご自身でつけていただく排尿の日記のことです。排尿した時刻とその時の排尿量を24時間記録していただきます。
最低2日間、できれば3日間記録していただくことにより、1日の排尿回数や1回の排尿量、また頻尿の程度を正確に知ることができます。
直腸診
肛門から直腸に指を入れ、前立腺に触れることで、前立腺の大きさや硬さ、痛みの有無を調べます。
前立腺肥大症以外の疾患をチェックするのにも重要な検査です。
尿検査
ほぼすべての患者様に行わせていただきます。
尿検査を行うことにより、尿タンパク、尿糖、尿潜血の有無がわかる以外にも、実際に顕微鏡で観察し、細菌や血液の細胞(赤血球・白血球)を認めないかも確認します。細菌がいる時は、細菌を培養することで原因菌を特定します。
血液検査
血液を採取して、成分を調べる検査です。前立腺特異抗原(PSA)、腎機能、肝機能、尿酸値、貧血の有無などを調べます。
レントゲン(X線)検査
胸部レントゲン(X線)検査では、心臓の大きさや肺の状態、血管や気管支の状態が確認できます。
具体的には、心肥大・心臓病・肺がん・肺炎・肺結核・気管支炎などの病気が見つかることがあります。腹部レントゲン(X線)検査では、消化器系や泌尿器系の病気の診断を行います。
骨粗鬆症検査
エックス線を使用して、 手の指を撮影し骨密度は測定します。
心電図検査
心臓は微量の電気を周期的に発生していて、その電気が心臓の筋肉(心筋)を伝わることによって収縮・拡張し、その力で全身に血液を送っています。 心電図検査は、その電気の状態をチェックして、心臓が規則正しく動いているか、心筋に傷害がないか、などを検査します。
尿流量測定
トイレ型の検査機器で排尿していただくと、尿の勢いがグラフで表示され、排尿量、排尿時間などを評価することができます。
残尿測定
排尿直後に膀胱内にどれくらいの尿が残っているかを超音波で測定します。痛みはありません。残尿量を測定することにより、膀胱の力が弱っているかどうかを推定することが可能です。
超音波検査
超音波検査にて、腎臓、膀胱、尿管の一部、精巣、前立腺、頚動脈を評価します。必要があれば、血流も評価するようにしています。これにより、結石の有無や腎臓の状態、膀胱の形態、前立腺の大きさを評価でき、また腫瘍を発見できることもあります。
頚動脈超音波検査では、動脈硬化や狭窄率を評価することができます。
痛みはなく、被ばくの危険性もありません。適切な治療を考慮するために、必要不可欠な検査です。
膀胱鏡検査
かなり細めの内視鏡を尿道から挿入し、尿道や膀胱の粘膜の状態を観察する検査です。粘膜の状態を直接観察できるので、膀胱がんなどの診断に極めて有効です。